そばを「しんとく焼き」猪口で 日本そば博実行委
【新得】第22回日本そば博覧会in十勝新得町実行委員会(清水輝男実行委員長)は、イベント開催を記念した「しんとく焼き」のオリジナルそば猪口(ちょこ)を製作した。新得の山々に「そば博」の文字が光る猪口など全4パターン。ソバの花を咲かせて来場者を歓迎する「ウエルカムストリート」事業(20日)参加者に贈呈する他、日本そば博のメーンイベント・全国そば打ち屋台村(9月24、25日)で販売する。
しんとく焼きは、主に町新内地区の粘土を使用。屈足運動公園内に設置した十勝唯一の登り窯でカラマツの薪(まき)を使い、素朴で味わいある陶器を作っている。町屈足支所が運営する陶芸センター(町屈足緑町1)にはろくろ室や電気窯を備えており、観光陶芸体験や各種陶芸講座は毎年人気を集めている。
そば猪口は、つゆ入れはもちろん、小鉢や酒、茶を飲むカップなどさまざまな用途に使えるフリーカップとしてコレクターも多いという。日本そば博の実行委が新得らしい土産を作ろうと、町陶芸センターに製作を依頼した。生地に白化粧土などを掛ける伝統技法「化粧掛け」を駆使。淡い薄紅色の斑点が美しい「御本手(ごほんで)」に仕上がることも多く、製作を担当する同センターの田中良教さんは「焼く度に一つひとつ表情が違う。それぞれが本当に美しい」と力を込める。板状の石こうに「そば博」の文字を彫り、山や円形のエンブレムに刻印した。
合計60個を作り、20日のウエルカムストリート事業参加者に贈呈する他、全国手打ちそば屋台村の24・25日にもブース出店し、土産物の目玉として1個700円で販売する。田中さんは「新得そばをしんとく焼きの猪口で堪能してみては」と呼び掛けている。
実行委は、ウエルカムストリート事業参加者を募集している。当日は午前9時半公民館集合。軍手を持参するとよい。問い合わせは実行委事務局の町産業課(0156・64・0522)へ。(小寺泰介)