どろぶたメンチカツ2位 日ハム応援グルメグランプリ
【幕別・札幌】プロ野球北海道日本ハムファイターズの市町村応援大使がいる市町が、特産グルメを販売して競う「第7回なまらうまいっしょ!グランプリ」(13~15日、札幌ドーム)で、幕別町の「どろぶたメンチカツ」が2位の準グランプリに輝いた。
応援大使は選手が1年間、各市町村の担当となり、連動した企画で地域を盛り上げる。今年、幕別町は大谷翔平、市川友也両選手が担当している。
同イベントには道内18市町が出場。札幌ドーム野外のオープンテラスにブースを設置し、試合の2、3時間ほど前から、7回裏終了まで自慢のグルメを販売した。
幕別町は木川商店(町本町120、萩原滋社長)が開発した「どろぶたメンチカツ」を出品。飯田晴義町長や町職員、同店のスタッフ計10人が現地に入り、その場でカツを揚げたり、法被やユニホーム姿で観客を呼び込んだりして会場を盛り上げた。
来場者は1食ごとに1枚もらえるシールをボードに貼り、おいしいと思ったメニューに投票する。メンチカツは3日間で3000食以上売り、日別で14日は1位に。3日間の合計では、1位の羽幌名物甘えびの素揚げ(羽幌町)にわずかに及ばず2位だった。
メンチカツはエルパソ牧場(町忠類)が放牧で生産する「どろぶた」を使い、ユリ根コロッケなどを製造・販売していた同商店が昨年秋に商品化。道の駅・忠類やイベントなどで販売していた。
グランプリ出品を期に、同商店でも揚げたての販売を開始(1個300円)。今後、冷凍食品として商品化を予定している。販売に当たった萩原社長は「お客さまがおいしいと言ってくれてうれしい。町と一体感を持って販売でき、情熱をお客さまに感じてもらえたのでは」と喜ぶ。
グランプリを取れば試合後にドーム内で栗山英樹監督から表彰されるが、町商工観光課の西田建司観光係長は「町長をマウンドに上げられず悔しいが、商品のよさを実感してもらえたのは良かった」と話している。(眞尾敦)