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刻書家田中さんギャラリー、自宅で再開 芽室

移転しギャラリーを再開した田中さん

 【芽室】体調不良で休業していた、刻書家の田中太情(たいじょう)さん(69)のギャラリー「太情庵」が、町北伏古東7線の自宅で再開した。木に躍動感あふれる文字を彫った刻書の他、鉄棒やフラフープで遊ぶ子どもの木彫り人形などを展示。田中さんは「多くの人たちとふれあえる場にしたい」と話し、他の作家との共同展示にも意欲を見せている。

 40代で書道を始めた田中さんは、建築の仕事を手掛け、木に親しんでいたこともあって、50歳を機に刻書の制作を始めた。2001年には北伏古南10線の農家の古い格納庫を改装したギャラリーを開設した。しかし、ここ数年は体調不良のため、休業が続いていた。

 今回は体調が持ち直したため、心機一転して白樺学園高校向かいの自宅にギャラリーとアトリエを移転。「魂」など勢いのある刻書を数多く飾った他、新作も並ぶ。子どもの木彫り人形は、田中さん自身の幼少期を思い出しながら作った。親に肩車される様子や、アイスキャンディーを片手に持った姿など懐かしさを表現した。

 また、柔和な表情を浮かべた地蔵を9メートルの半紙に筆で描いた作品は、病気療養中に手の痛みを抱えながら制作。田中さんは「無心で1日で書き上げた後、痛みを忘れると共に達成感でいっぱいになった」と振り返る。

 入場無料。開館時間は午前9時~午後5時。問い合わせは田中さん(090・3393・6198)へ。(深津慶太)

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