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校内放送に新風「DJトリオ」、更別中央中の委員

DJ放送で校内を盛り上げる宮井君、山本君、家常君(左から)

 【更別】更別中央中学校の放送委員会(八田侑大委員長、10人)の3人の生徒が週に1度、給食時間の校内放送で、DJ(ディスク・ジョッキー)のような軽妙なトークを繰り広げて人気を集めている。山本陸君(3年)、家常公熙君(2年)、宮井寛斗君(1年)の3人。山本君たちのおしゃべりは生徒のみならず教員の心もつかみ、校内に笑顔が広がっている。

 「DJりくと、DJつねと、DJみやっちのDJ放送でーす」

 3人が出演するのは、毎週金曜日の昼、午後0時40分からの15分間。他の曜日は別の生徒が担当し、過去の同じ日の出来事を紹介する「きょうは何の日」、新聞の1面記事を読み上げる「SCH(更別中央中学校放送委員会)ニュース」などの定番コーナーを毎日放送している。

 定番コーナーに加え、金曜日は単独企画「お便りコーナー」があり評判を呼んでいる。手作りの「お便りBOX」を校内2カ所に配置、放送直前に回収した手紙のペンネームを読み上げ、要望などにアドリブで応じる。12日の放送では「早口言葉を言って」というリクエストに、「1週間練習して来週発表します」などと応じて盛り上げた。

 DJ方式の放送を始めたのは昨年10月から。山本君は「放送部の型にはまった『しゃべり』を変えて、退屈と敬遠されがちな学校放送に興味を持ってもらいたかった」と強調。家常君と宮井君は「放送が始まると自然にテンポに乗ってくるので楽しい。友達同士の会話を聞いてもらうようなつもりで話している」と語る。

 毎週金曜日の放送を楽しみにしているという桑折拓実君(1年)は「笑い声で教室も明るくなった。どんな話をしてくれるかワクワクする」と笑顔。清田忠春校長は「生徒の自主的な活動が学校に新しい風を吹かせてくれている」と喜んでいる。
(小寺泰介)

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