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魅力・上「ふるさと納税支える裏側」 まちマイ上士幌編

作りたてのジェラードはすぐに発送するため小椋店長(右)に渡され、箱詰めされていく(ドリーム)

 「ふるさと納税」で昨年度、全国3位となる約10億円(約5万4000件)の寄付金を集め話題となった上士幌。納税者のお目当ては、何と言っても町からの「お返し」として贈られる特産品。人気品のうち、ジェラートとナイタイ和牛を担当する現場を取材した。

 ヨーロッパの山小屋を思わせる店構えの「アイス工房ドリーム」(町居辺、小椋祐子店長)内でジェラートは作られている。店からほど近く、道内最大の生乳出荷量を誇る農業生産法人ドリームヒルの生乳を原料とする。小椋店長(53)の夫幸男さん(64)が社長を務める。

 ジェラートの知名度が一気に上がったのは昨年8月、テレビ番組「金スマ(中居正広の金曜日のスマたちへ)」の「ふるさと納税」特集で、ナイタイ和牛などとともに取り上げられたことによる。作業所は一日最大2000セット(14個で1セット)を製造できるが、放送後しばらくはマックス量まで稼働し、小椋店長は睡眠時間を削って対応した。「開店当初(2013年5月)はこんなに忙しくなると思わなかった」と話す。

 

用途に応じ丁寧に手作業で詰めていく職員たち(ルピナ)

「ナイタイ和牛」を担当する地元スーパー「Aコープ上士幌店ルピナ」(星憲一代表)では、テレビ効果もあって毎月2500~3000セットを出荷、ステーキやすき焼きなど用途別に、人の手で丁寧にパック詰めしている。受注が予想以上に増えたため、6月から週ごとに数量限定で注文を受ける態勢に変えた。中山浩志・生鮮マネージャー(43)は「納税者からの『おいしい』の言葉が励み」と笑顔を見せる。(杉原輝美通信員)


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