ラッピング案内所開設、ふるさと納税受付 鹿追
【鹿追】町を訪れた観光客にその場で「ふるさと納税」の手続きが行えるようにと、町が道の駅しかおいに隣接して受付案内所を開設した。事務所の建物には町内在住のデザイナー重野まきさん(41)のかわいらしい鹿や牛、ナキウサギのイラストがラッピングされ、観光客の目を引き付けている。
2008年度から導入しているふるさと納税に対し、町は昨年8月から感謝特典を設定。寄付金1万円以上の納税者(町外者)に対し、寄付金額に応じて町特産品を贈る。寄付回数の制限は設定しておらず、例えば、3万円の寄付なら1万円用のセット3つ、7万円なら5万円用セット1つと1万円用セット2つ、または1万円用セット7つを選ぶことができる。
14年度の納税額は、4~7月が5件104万5000円だったのに対し、感謝特典を始めた8月から翌年3月までは8490件1億1734万8600円と急増。今年度も4~6月で2532件3254万3000円となっている。
ホームページを通じての納税手続きではクレジット決済の場合、クレジット会社の締め日と入金日の都合で寄付金受領証明書の発行がカード決済から1カ月ほどかかる場合がある。
そのため町は、よりスピーディーな対応として現金での寄付手続きも行えるようにと、年間20万人近い観光客が訪れる道の駅しかおいの隣に事務所を設け、担当職員を配置した。
同所は観光インフォメーションの機能も持たせることにし、観光案内担当の地域おこし協力隊員が常駐する。
事務所の外観は、菓子や化粧品のパッケージなどのデザインでも活躍している重野さんが行った。建物を段ボールのギフトボックスに見立て、鹿や牛、ナキウサギ、チョウザメ、マンゴー、然別湖などのイラストを四季で表現している。
重野さんは「建物の前で記念撮影をしている観光客の方もいてうれしい。町のシンボルとして役に立てれば」と話している。
事務所は年中無休で、午前8時半から午後5時15分まで。問い合わせは0156・66・1135へ。(大野篤志)
◆鹿追町のふるさと納税について
・鹿追町ふるさと納税-鹿追町公式ホームページ
・ふるさとチョイス 鹿追町-ふるさとチョイスホームページ