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味付き枝豆商品化 清水・村瀬農場

枝豆農場で味付き枝豆「エダマミー」を手にする村瀬さん(右)。左は高橋リーダー

 【清水】清水町熊牛で村瀬農場を経営する村瀬博明さん(52)は、味付き枝豆「EDAMAMY(エダマミー)」を商品化した。「十勝産パクチーの香味枝豆」「チーズ唐辛子の旨辛枝豆」の2種類で、自家栽培の枝豆に味を浸透させ付加価値を高めた。飲食店などの業務用から始め、将来的には個人向け商品販売も検討している。

 エダマミーは、帯広地域雇用創出促進協議会が展開する「食ラボとかち」(高橋司プロジェクトリーダー)が昨年度に開発。需要が増大している小規模醸造所で生産するクラフトビールに合うよう、個性的なつまみを目指した。

 成果を管内企業に移転し雇用拡大につなげようと、食ラボは2月に発表会を開催。参加した村瀬さんは「枝豆といえば塩ゆでが常識。味付きは衝撃を受けた」と商品化を決意した。

 1・5ヘクタールで枝豆専用品種「さやこまち」を栽培する村瀬さん。これまでも塩ゆでした冷凍枝豆を商品化しているが、さらなる販路拡大に向け味付き枝豆に可能性を感じた。

 枝豆の鮮度を保つため収穫後5時間以内に町内の工場で塩ゆでし、冷凍する。その後、デリカファクトリー十勝(帯広)に委託し、真空状態で調味液を入れ、さやのままの枝豆に味を浸透させる。両商品は、夢想農園(士幌)のパクチーを生かした香味、十勝産ナチュラルチーズのこくと唐辛子の辛みが特長で、ビールとの相性は抜群という。

 価格は通常の塩ゆで商品の約2倍だが、他店と差別化が図れるとして、大手食品卸や東京・札幌の飲食店から問い合わせがある。

 赤ちゃんに見立てた枝豆を母親が抱く特徴的な商品デザインを採用した村瀬さんは「土産用などの個人向け商品や新しい味の開発を検討したい。将来的には栽培面積拡大も考えている」と話している。商品化を支援した高橋リーダーは「ほかにも管内で希望者がいれば、製造ノウハウを伝えたい」としている。

 エダマミーの問い合わせは村瀬さん(info@murasenojo.com)へ。(池谷智仁)

関連写真

  • 商品化した「十勝産パクチーの香味枝豆」(左)と「チーズ唐辛子の旨辛枝豆」

    商品化した「十勝産パクチーの香味枝豆」(左)と「チーズ唐辛子の旨辛枝豆」

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