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村産原料で手作り石けん 中札内の香川さんが独自ブランド

素材の良さを売りにする石けんと香川さん

 【中札内】村内在住の香川裕美さん(40)が、自身のブランド「Poroshiri Herbal Works」(ポロシリ ハーバル ワークス)を立ち上げ、村産原料を使った手作り石けんの販売を始めた。「自然のもので、身体にいいものを分かりやすい形で届けていけたら」と話している。

 香川さんは3年前に東京都内から村へ移住し、カメラマンとして首都圏とを行き来しながら活動している。自宅で使うシャンプーを変えた途端に、原因不明の湿しんが出るなど以前から敏感肌だったことに加え、ともに生活している2匹の愛犬の石けんについて「香料が多く、身体にいいとは思えなかった」と疑問を持った。

 「せめて家族や犬の分だけでも安心できるものを使いたい」。悩みを解決するために、自ら台所に立って作ることからスタート。友人、知人らに配るうちに評判を呼び、商品として発売することになった。

 苛性ソーダ以外は家庭にあるもので作っている。型に入れ、切ってから熟成し、商品になるまでに最低6週間。米国のレシピ本を参考に「時間を掛けて試行錯誤を繰り返し、自分の肌に合うように改良した」という。

 オリーブオイルをベースにココナッツオイルやカカオバター、ホホバオイルなど種類によって配合を変え、村産原料オイルの特性を生かす。オイルは、札内川河川敷で摘んだヨモギの新芽、庭で育てたカモミールや小豆、農家でお裾分けしてもらった牛乳や卵など、季節によって約20種類の素材から、時間を掛けて抽出するという。「ミルクはしっとりするし、ヨモギはさっぱり。成分によって使い心地が少しずつ違うから面白い」と話す。

 「素材の良さ、シンプルさで勝負したい」と、真っ白な和紙に英文字を入れただけのパッケージに。香川さんは「髪からつま先まで使えます。一度使ってみて」と自信を持ってお勧めする。

 1個850円。現在はヨモギやカモミールなど5種類を販売中。道の駅なかさつない物産販売所花水山「あんてぃー」で取り扱っている。問い合わせはポロシリ ハーバル ワークス(0155・68・3016)へ。(小寺泰介)

 

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