三つ子のヤギすくすく 本別の美蘭別で誕生
【士幌・本別】士幌町在住の寺口忠義さん(60)=日本海社長・レストランオーロラ経営(国立病院機構帯広病院内)=が本別町内で飼育しているヤギが三つ子を産んだ。3匹は母親に寄り添いながらすくすくと育っており、寺口さんは「ヤギを飼って10年近くたつが、一度に3匹も産まれたのは初めてでびっくり。めでたいね」と成長を見守っている。
寺口さんは20年ほど前、知人の勧めで自宅から約15キロ離れた町美蘭別の土地約7万2900平方メートルを購入。その際に「殺風景な場所を開拓して観光地にできないか」と思い立ち、約8年をかけて自身が思い描く“村”を築き上げた。敷地内には15匹のヤギの他にニワトリやウサギ、ヒツジを飼育する小屋、ゲストハウス2棟、開店予定のレストラン施設、浴場なども備える。
ヤギは自然分娩(ぶんべん)で繁殖させており、三つ子は1月20日に生まれた。これまで死産するヤギも多く「長くは持たないだろう」(寺口さん)と思っていたが、母乳を飲んでみるみる成長。敷地内の山間部に生息するカシワ、ナラ、シラカバといった木々の名称をそれぞれの呼び名とし、寺口さんの孫で帯広市内に住む桜姫(さき)さん(8)と麒來(きら)ちゃん(6)も「小さくてかわいい」と、時折訪れてはじゃれ合っている。
ヤギを含めて飼育している動物は一般公開しており、寺口さんは「夜になれば星がきれいに見える場所。ぜひ一度、足を運んでほしい」と話している。見学希望者は寺口さん(090・3399・8709)へ。(小縣大輝)