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ミシュラン魅了、蕎麦の里びばいろ まちマイ芽室編

そばに対するこだわりを語る竹内さん

 北伏古の畑の中に建つ「蕎麦(そば)の里 びばいろ」(北伏古南12)。一面雪景色の中に突然現れる店舗はインパクトがある。

 店主の竹内勝博さん(51)は北見市出身。高校卒業後、営業の仕事に就いて道内各地を転勤して歩いた。帯広で勤務していた十数年前、札幌転勤の話が出たが、「子供を十勝ののびのびした環境の中で育てたい」と退職した。

 もともと無類の麺好きだった竹内さんは、会社員時代から食べ歩きだけでなく、そば打ちも趣味だった。再就職を考えた際、趣味の師匠からも高く評価されていたそば打ちの腕に懸けてみることを決意した。「そば屋なら転勤も定年もない。そばの一大産地の十勝で、おいしいそばを打ち続けたかった」。

 本州の有名店で修行した後、10年前に現在地に店を構えた。こだわりは、店名の元になっているビバイロ岳を源流とする地下水と、管内の農家から直接仕入れたそば。自家製粉することで、より味わい深いそばになるという。「ミシュランガイド北海道2012特別版」でお薦めの店「ビブグルマン」として掲載されたこともあり、道外のファンも多い。

 店から見渡せる景色もポイント。一面の畑と日高山脈が四季折々の表情を見せる。竹内さんは「そばと、北海道・十勝らしい景色の両方をゆっくり味わってほしい」と話す。
(谷地田寛)


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