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広尾で製塩作業スタート しお創りプロジェクト

直径2メートルの大釜で海水を煮詰めるプロジェクトメンバーら(29日午前11時半、金野和彦撮影)

 【広尾】十勝での製塩事業の確立を目指す「十勝産しお創りプロジェクト」(委員長・藤本長章帯広商工会議所副会頭)は29日、初めての本格的な製塩作業を町野塚の町魚類飼育試験施設で行い、海水400リットルから約10キロの塩の製造に挑んだ。

 プロジェクトメンバーら約15人が参加。町音調津でくみ上げた海水を、午前6時から直径約2メートルの大釜で煮詰めた。作業には第52次南極地域観測隊に参加し、南極で塩を製造した経験もある岩波俊介苫小牧工業高等専門学校准教授や北海道食育コーディネーターの貫田桂一氏も参加した。

 同プロジェクトの構想から携わる帯広信用金庫前常務理事の中村利雄さんは「多くの皆さんの協力で、製塩のスタートラインに立つことができた。十勝の食品の付加価値を高めるため事業を成功させたい」と、海水の湯気が立つ大釜を見詰めていた。完成した塩は、プロジェクト参画企業などで加工食品の試作などに用いる。

 同町内の十勝神社には、塩の神である塩土老翁(シオツチノオジ)もまつられている。同プロジェクトでは産出した塩を同神社に奉納する考えだ。

 同プロジェクトは、主要調味料のうち十勝で唯一生産されていない塩を地元で賄おうと7月に発足した。(長田純一)


◆十勝産しお創りプロジェクトについて
十勝の「塩」づくりプロジェクト始動-十勝毎日新聞電子版(2014/07/26)
「しお創りプロジェクト」始動 初会合に管内30人-十勝毎日新聞電子版(2014/07/30)
29日に広尾で塩試作 十勝産プロジェクト-十勝毎日新聞電子版(2014/08/20)

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