河口に跳ねる水しぶき 広尾で採卵用サケ捕獲本格化
【広尾】広尾川など十勝管内3河川で採卵用サケの捕獲作業が本格化している。十勝釧路管内さけ・ます増殖事業協会(会長・亀田元教広尾漁協組合長)の職員らが将来の資源確保につなげようと作業に当たっている。
広尾川、十勝川、猿別川で遡上(そじょう)したサケを捕獲。広尾川は19日、十勝川と猿別川は20日から取り組んでいる。十勝全体で1億3900万粒の卵確保を目指す。
広尾川では26日早朝、2回目の作業に取り掛かった。十勝で唯一、河口での引き網による捕獲を実施。職員ら約20人が川に入って網をたぐり寄せると褐色のサケが水しぶきを上げた。
同協会によると「作業は順調に進んでいる」という。広尾川では卵約2500万粒を確保する予定。捕まえたサケは同協会広尾ふ化場で成熟させ、9月中旬ごろから採卵、授精を行う。
捕獲作業は11月まで。広尾署は流域で密漁パトロールを行う。(関根弘貴)
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