スモモ味のかき氷を試作 更別
【更別】村の「さらべつすももの里」(村南4線)で収穫されるスモモの実を使った「かき氷」の試作品が完成した。村が昨年収穫した実を洋菓子店「お菓子のニシヤマ」(村更別南1線)の今井良幸代表(36)に提供し、約1カ月間を掛けて作り上げた。ピンクの涼しげな色やさっぱりしたシロップの評判は上々で、販売方法などの検討を進めていく。
村産業課では「これから本番を迎える夏にぴったりのスモモ商品を開発したい」との思いがあり、村内で評判の洋菓子店を営む今井代表にかき氷のシロップ開発を依頼した。
今井代表は「自然の酸味を生かして、あっさりしたシロップを作りたい」と試作。約1キロの実を一晩砂糖漬けにし、翌日出た果汁を煮詰めてシロップにする無添加のシンプルな調理法に行き着いた。
砂糖漬けになった実は、トッピングとしてもかき氷に花を添え、試食した人からは「スモモの実とシロップの味に変化があり、子供からお年寄りまで楽しめる。色も鮮やか」と好感触を得ている。
すももの里には約1000本の木が栽培されており、実は村が加工品としての活用を模索している。これまで更別農業高校がスモモパン(スモモ・デ・パティシエール)を作るなど、数々の商品を開発した。今井代表も「これを機会に、特産品を使ってさまざまな新商品を開発したい」と意欲的だ。
村では販売の方法や場所などの検討を進め、詳細が固まり次第商品化することにしている。
(小寺泰介)