音更町内畑に警察追跡の車が逃げ込み荒らす 農家怒り
【音更】7日午後、道警釧本十勝機動警察隊の覆面パトカーに追われていた白色の乗用車が、音更町東音更の農家の敷地に無断で入り、この農家がビートやジャガイモなどを栽培している畑にも入って農作物を踏み荒らして逃げ去った。この農家の50代男性らは「畑に入るとはとんでもない」と怒りをあらわにしている。
目撃者や関係者の話によると、乗用車が入り込んだのは同日午後1時ごろか同2時ごろで、この農家の前の道道でいったん停止するそぶりを見せ、覆面パトカーが前に出たところで私有地に入り込んだという。住宅や倉庫が建ち並ぶ農家の敷地中を走り回った後、隣接する農地にも入っていった。
乗用車は3ヘクタールあるビート畑を数百メートル直進してジャガイモ畑で立ち往生。そこで切り返してビート畑に戻ってまた数百メートルを暴走、さらに小豆畑にも入り、総延長約1キロにわたって畑を踏み荒らしてから道路に逃げた。切り返したジャガイモ畑では約330平方メートルでジャガイモが被害を受けている。
この農家の男性は「どんな事情か知らないが、逃げた上で人の家の人の畑に入って荒らすなど言語道断。許せない」とし、近所の農業男性(62)も「警察は何としても犯人を捕まえ、逃げ得を許さないで」と話す。
十勝機動警察隊によると、乗用車は速度違反の取り締まりで追跡を受けていた。同隊などで行方を追っている。