皇后さまから日赤金色有功章授与 高木皮膚科理事長
医療法人社団高木皮膚科診療所(帯広市西3南4、高木章好理事長)が、日本赤十字社の金色(きんしょく)有功章を受章した。15日、東京の明治神宮会館で開かれた今年の全国赤十字大会で、日赤名誉総裁の皇后さまが受章者代表の1人に選ばれた高木理事長(73)に授与された。同理事長は「皇后さまにお目にかかれた上、じかに章を渡していただけて望外の喜び」と感激している。
大会は毎年5月の赤十字運動月間に開かれ、長年にわたる赤十字奉仕活動の従事者や高額な社資(活動資金)の寄付者などに記章を贈っている。今年は全国の赤十字社員やボランティアの代表ら1452人が参加、同社名誉副総裁の秋篠宮妃紀子さま、高円宮妃久子さまも出席された。金色有功章は全国18人26社、下位の銀色有功章は同35人5社が受章、高木理事長ら全国6ブロックの代表13人に皇后さまが渡された。
同診療所は銀色を含めて道内唯一の受章で、2007年に死去した高木理事長の妻洋子さん(享年66歳)が毎年社資を寄付した功績がたたえられた。洋子さんは01年2月から、社資を集める組織の日赤帯広市地区有功会の会員として活動した。高木理事長は「生前に診療所名義で寄付を続けていたとは知らず、とても驚いた。受章は妻のおかげで、本人も喜んでいるはず」と話す。
有功章は大会の式典で授与され、高木理事長は皇后さまが待たれる壇上に呼ばれて盾などを受け取った。同理事長は「壇上では皇后さまのお顔以外、周囲が全く見えなくなった。言葉は交わさなかったが、目を合わせると、ほほ笑みかけてくださった」と感動を語る。今年から同会幹事を務めており、「妻の後を継ぎしっかり活動したい」と決意を新たにしている。(岩城由彦)
◆日本赤十字社の金色有功章とは
・日本赤十字社金色有功章-ウィキペディア