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GW旅行需要は分散・多様化 増税影響なく

今年の大型連休は日並びは良くないものの、国内や近場の海外に出掛ける人が目立つ(JTB北海道イオン帯広店で、金野和彦撮影)

 あすからゴールデンウイーク(GW)。今年は平日を挟んで休みの日が前半と後半に分かれた日並びとなっているが、手軽に行ける道内や国内をはじめ、日程をやりくりして海外に出掛ける人も目立つ。行き先や日取りは分散し、旅行形態も多様化している。消費増税については「旅行代金はもともと内税表記なので、影響はほとんどない」とする声があり、せっかくの行楽シーズンを満喫したい人が多いようだ。

 日本旅行北海道帯広支店(村上裕二支店長)では、値段が高い大型連休時期の海外旅行を避けて、国内、特に道内を行き先に選ぶ客が多い。函館・道南方面への花見や定山渓、阿寒湖などの温泉、後志管内留寿都村などのリゾート施設があるスポットが人気だ。消費増税で「値上がり感」があっても「せっかくだからと控える傾向はない」(同店の鈴木真弓さん)とする。

 ファミリー客が多いJTB北海道イオン帯広店(福本将幸店長)では、2月の発売と同時にディズニーリゾートなど人気商品が売り切れた。「増税の影響はほとんどない。昨年並みを確保している」(福本店長)と言う。

 H.I.S帯広長崎屋営業所(青木太朗所長)では日並びの関係で海外の需要が前年よりも少ない分、沖縄や東京など国内旅行の需要が大きい。「まとまった休みがあれば単価の大きい商品が売れるが、今回はそれはない」(青木所長)とし、3泊4日程度で行ける商品の販売に力を入れてきた。中でも沖縄は前年同期比160%と好調で、5月3日から3泊4日のプランを選ぶ人が多い。海外では韓国や台湾といった近場が人気を集めている。

 個人旅行を主に扱う近畿日本ツーリスト帯広藤丸営業所(馬場裕美子店長)では、海外旅行の動きが活発。特定の国・地域に集中せず、ハワイやグアムなどのリゾート、シンガポールなどの東南アジアやトルコ、欧州各国など多様化し、「曜日にこだわらずに休日をやりくりし、平日出発も多い」と言う。休みが取りにくい人などは「安・近・短」志向で、マイカー移動で札幌の宿泊のみの申し込みも多い。「グレードの高い宿泊施設を選ぶ人もいる」(馬場店長)。 

 一方、年配客が中心のJTB帯広支店では、GW期間中は全体的に動きは鈍いが、GW明けの6月にヨーロッパなど海外に出掛ける人が目立つ。また、「今年は日並びが良くないため、道内のホテルも通常はGW特別料金となるところを通常の週末料金としている」(杉山貞子店頭営業課長)とし、受け入れ施設側でも最需要期の顧客の取り込みに躍起となっている。
(澤村真理子、原山知寿子)

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