エントリー4000人突破 フードバレーとかちマラソン
11月4日に帯広市内の市街地で開かれる「2013フードバレーとかちマラソン」(実行委員会主催)のエントリー数が、初開催の昨年を約800人上回る4064人に達した。4000人参加の大会は、道内地方都市としては最多規模。市内の宿泊施設の多くは大会前日が満室状態となるなど、大会を通じた経済効果も出ている。
同大会は昨年、帯広市開拓130年・市制施行80年を記念して初めて開催。コースはハーフマラソンのとかち帯広の森コース、ばんえい十勝コース(5キロ)、帯広中心街コース(2・5キロ)の3種目で、初開催時は3266人のランナーが街中を駆け巡った。
実行委事務局の市スポーツ振興室によると、今年の申し込み人数は8日現在で4064人。内訳はハーフが2466人(前年比334人増)、5キロが707人(同183人増)、2・5キロが569人(同182人増)などで、全ての種目で増えた。参加料の払込完了作業中で、さらに増える可能性もある。
同振興室は増加の要因として、2回目で早い時期からの告知が奏功したと分析。「年度当初の予算化段階でマラソン情報誌に日程を掲載したことで、遠方からの参加者がスケジュールを立てやすいのでは」。また、道内の主なマラソン大会では今季の締めくくりで、シーズンの“走り納め”でエントリーするランナーも多いという。
市内の宿泊施設でも大会前の波及効果が見え始めている。北海道ホテル(西7南19)では大会前日の3日は満室。「個人客よりも大会参加の団体客の割合が高い」と、大会の定着ぶりを指摘する。十勝ガーデンズホテル(西2南11)も同日は満室といい、各ホテルではチェックアウトの時間を通常より遅くするなど体制を整えている。
大会を支えるボランティアは陸上関係者など総勢900人規模になる見通しで、今月下旬には説明会を開き大会を盛り上げる。後藤健二実行委員長(帯広ホテル旅館組合長)は「ホテル業界全体で協力し参加者を受け入れたい」と話している。
(高津祐也)