星屋50周年 住む人の幸せのために【先読み新年号】
星屋洋樹社長(74)
「住む人の身になった住まいづくり」をモットーに、半世紀の歴史を刻んだ。星屋洋樹社長(74)は「地域に根差し、地域に指名され、住宅を供給し続けることができ、心から感謝している」と述べた。
星屋社長の父・銃吉氏が1974年、住宅専門会社「星屋宅建」を設立。高品質な住宅建設に限られていた住宅金融公庫の融資認可を発足翌年に取得し、低利借り入れが可能に。帯広市内を中心に事業を拡大し、住宅供給のため晴見台団地(市西18南4)など宅地造成も手掛けてきた。
82年には道東初の総合住宅展示場となった「第1次かちまいホームセンター」に出展。その前年に出展を検討していた銃吉氏が急死した。急きょ社長に就任し、不安のある中での大きな決断だったが、「リスク以上に将来性を感じた」と振り返る。
その後、2015年の50次まで、唯一連続出展し、手探りだったモデルハウスの運営と顧客ニーズをつかむ営業ノウハウを築き上げ、成長の原動力になった。
創業以来、注力してきた寒冷地住宅の研究開発は、カナダへの先進地視察や断熱性向上に向けた新技術導入を通して総合的な技術力向上に。「エネルギー効率に優れた長期優良住宅仕様やZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)住宅など先端の住宅造りにつながってきた」と力を込める。
「幸せのための住まい作りなので、価格も含め住んで良かったと言ってもらえるよう努力を続けていく」と今後は国の住宅政策を見据えた住宅不動産の専門家としての人材確保・育成、資産売却の仲介や土地の有効活用を企画提案する新部門に力を入れていく。
■沿革■
1974年 住宅専門会社として星屋宅建株式会社を設立
76年 晴見台団地(帯広市西18南4)大規模住宅団地の分譲開始
77年 資本金を4000万円に増資
79年 同市西3南16に新社屋完成
82年 第1次かちまいホームセンターにモデルハウス出展
91年 鉄骨・鉄筋コンクリート造事業開始
95年 輸入分譲住宅団地「ブルックパーク」(同市西19南3)造成販売開始、低コスト賃貸マンション事業開始
2000年 星屋株式会社に社名変更
10年 都市型住宅団地「柏林台パークサイドストリート」造成販売開始
■概要■
本社 帯広市西5南17ノ11
資本金 4000万円
従業員 13人
年商 5億2000万円(23年3月期)