ディステリア京屋60周年 店づくりのプロ集団【先読み新年号】
伊藤儀三会長(76)
昨年3月に武石悟前社長の退任に合わせて、兼務で社長に復帰した伊藤儀三会長(76)は、「100年企業に向け、今の時代に合った事業づくりを支えていきたい」と力を込める。
「店づくりのプロ集団」として店舗の企画デザインから設計、施工、制作、什器レンタルなどを展開する同社は、1964年にマネキン製造などを行う業界王手の京屋(本社・福岡市)の代理店として「帯広京屋マネキン」を創業。
74年にはディスプレーとインテリアをかけた造語「ディステリア」を使い社名を変更。2006年には時代のニーズに合わせて福祉事業部を開設し、介護リフォームや福祉用品のレンタルも行い事業を拡大した。現在は情報収集の最前線でもある札幌オフィスなど道内6カ所に拠点を設置している。
顧客第一の取り組みは百貨店や専門店といった取引先からも評価されており、「実績に加え、自社で図面を引いて、ディスプレーができるなど小回りが利く点などが強みになっている」と話す。
この10年は、2015年の帯広開広団地の再開発事業竣工による本社新築移転に始まり、コロナ禍による環境変化、創業時から取引を続けてきた藤丸の閉店とまさに激動の時代だった。
今年は“スクラップ&ビルドの精神”で新規事業創出を計画し、組織体制の見直しを行う。伊藤会長は「これからは若い人たちの柔軟な発想が不可欠。今まで積み重ねてきたものに新しいことをプラスしていきたい」と新たな時代を見据えている。
■沿革■
1964年 帯広京屋マネキンを設立
70年 本社店舗を帯広卸団地に新築移転
74年 ディステリア京屋に社名変更
91年 伊藤儀三氏が社長就任
2001年 札幌オフィス開設
06年 帯広本社にインテリアSHOPと福祉事業部併設
15年 帯広開広団地再開発事業竣工、本社新築移転
17年 伊藤儀三氏が会長就任、武石悟氏が社長就任
23年 武石社長が退任、伊藤会長が社長を兼務
■概要■
本社 帯広市西8南6
資本金 2000万円
従業員 39人
年商 非公表