三菱の新型ピックアップトラック「トライトン」 国内初披露 音更
【音更】三菱自動車は6、7の両日、音更町の十勝研究所で2024年初頭に発売する新型「トライトン」の報道向け試乗会を実施した。自動車メーカーが発売前の新型車の訴求活動を首都圏以外で行うのは珍しい。新型車の走破性や耐久信頼性をアピールするため、クルマづくりの聖地に位置づける北海道・十勝のオフロードコースで国内初披露した。
新型トライトンは12年ぶりに国内導入する5人乗りのピックアップトラック。アジアクロスカントリーラリーの参戦車両として高い走行性能を実現する一方、スタイリングに磨きをかけることで、SNSを中心に自動車ファンの注目を集めている。
発売時には2.4リットルのディーゼルエンジンを搭載し、2グレードを用意する。価格に関しては「競合モデルとなるトヨタ『ハイラックス』と遜色のない価格競争力を持たせる」としている。将来は電気自動車(EV)など電動化対応を図ることも視野に入れている。
試乗会に合わせて報道陣の取材に応じた加藤隆雄社長は「トライトンは、デリカミニに続いて三菱自動車らしさ体現するモデルとして国内導入することにした。悪路を走破する本物の力強さを体感してもらえれば」と話した。
今回、試乗会を実施したオフロードコース「十勝アドベンチャートレイル」は2022年秋に刷新した。今後5年間に国内外で16車種を市場投入する計画をしており、その全モデルを同コースで鍛え上げる考え。さらに、海外の販売会社やメディア、国内の三菱自動車ファンを招待して商品を体感してもらうブランド発信基地として活用することも視野に入れている。(奥野秀康、吉原慧)
三菱の新型ピックアップトラック「トライトン」 国内初披露 音更