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「感動をありがとう」 村上右磨選手に十勝からねぎらいの声

 北京五輪スピードスケート競技の男子500メートルで、初出場の村上右磨選手(29)=高堂建設、帯工高出=は8位に入賞した。挫折やアクシデントを乗り越え、29歳で五輪切符を手にした「遅咲きのスプリンター」の晴れ舞台に、村上選手とゆかりがある十勝の関係者からは、「ありがとう!」と、ねぎらいの声が上がった。

 所属先の高堂建設(帯広市)の高堂匠美社長は、本社で数人の社員とともにテレビでレースを見守った。「ワールドカップのアクシデントや、平昌五輪出場を逃した挫折を乗り越えてたどり着いた。初の五輪で緊張したと思うが、精いっぱい力を出してくれた」とし、「感動をありがとうと伝えたい。応援してくれた人や支えてくれた人、育ててくれた人に感謝したい」と話していた。

 村上選手の体のケアに取り組む後藤カイロプラクティックオフィス(帯広市)の後藤雅博院長(58)は「金メダルを目指した中での8位という結果は残念だが、初の五輪で堂々とした滑りをしていた。立派だった」とたたえ、「次のイタリアでの五輪を目指すのであれば、喜んで協力したい」と話した。

 村上選手の高校時代に3年間副担任だった新妻正啓さん(46)=帯工高アイスホッケー部監督=は「無事に滑り終え、入賞したことに拍手を送りたい」。村上選手は電話で「(各選手は)紙一重」と話していたという。「0コンマ数秒の争いで、アウトスタートだったら…との思いはあるが、持てる力を発揮できたのでは、と思う。お疲れさま」とねぎらった。(津田恭平、松村智裕、松岡秀宜)

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