続く猛暑日 足寄35度 芽室で男性死亡 熱中症疑い
2日の十勝地方は、太平洋高気圧の影響などで猛烈な暑さが続き、午後1時までの最高気温は最も高い足寄町で35度を記録、「猛暑日」となった。帯広市は33・7度で、気温が30度を超える「真夏日」は6日連続。1日は帯広市など5地点で35度以上の猛暑日となり、芽室町内では熱中症の疑いで1人が死亡した。
1日の最高気温は、池田町と浦幌町で36度、幕別町糠内は35・6度、帯広市と更別村で35・1度を記録した。上士幌町ぬかびら源泉郷(29・9度)を除き、19地点中18地点で30度以上となった。最低気温も下がらず、帯広市は24・9度、池田町は22・5度と2地点で観測史上最も高くなった。
真夏日が始まった7月28日以降、熱中症の疑いで搬送される人が急増。2日正午までに66人が救急搬送され、重症者は10人となっている。うち1日だけで22人が搬送され、50~90代の5人が重症だった。
とかち広域消防局によると1日正午ごろ、芽室町の芽室川で測量作業中の管内男性(69)が倒れているのを同僚が見つけ、119番通報した。男性は町内の病院で死亡が確認された。
帯広測候所によると、猛暑が続く要因は、太平洋高気圧から暖かく湿った空気が流れ込んでいることに加え、山越えの乾いた高温の風が吹き下ろす「フェーン現象」の影響もある。
3日の帯広市の予想最高気温は32度、4日は27度と、暑さは若干和らぐ見込み。(池谷智仁、高田晃太郎)