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アジアGAP4品目で取得 帯農が管内高校で初

十勝管内初のASIAGAP認証を4品目で受けた帯広農業高の生徒ら

 帯広農業高校(二木浩志校長、生徒590人)は農産物の生産管理の安全性を示す国際基準「ASIAGAP(アジアギャップ)」を小麦や大豆など4品目で取得した。十勝管内の高校では初めてで、認証は2月5日付。2020年の東京五輪・パラリンピックをはじめ、国際的な場面で生産した食材提供を視野に入れる。

 認証を受けたのは小麦、長イモ、ジャガイモ、大豆の4品目。ASIAGAPは一般財団法人日本GAP協会(東京)が策定し、農場設備や農産物の管理など約170項目で第三者機関から審査を受ける。東京五輪・パラリンピックの選手村や会場で扱う食材については、認証取得を条件の一つとしている。

 同校農業科学科は経営感覚や農業生産技術を持つ農業人材の育成を狙い、17年度からASIAGAP取得に向けて本格的な取り組みを始めた。全学年の生徒で専門の「GAPチーム」を立ち上げ、申請に必要な関係書類の作成や施設の掲示物整理、農薬肥料の管理など改善作業を進めてきた。学習会ではそれぞれの進行状況などを報告し学び合うなど、学科の生徒全員が一丸で取り組んだ。

 昨年12月に審査が行われ、2月5日付で認証登録された。新年度からは認証継続に向けてさらなる改善を行っていくほか、新たに1品目増やすことを視野に入れている。

 チームのチーフを務める北村慎吾さん(2年)は「認証を受けることができて達成感を感じた。先輩が引っ張ってやってきたことを、春からは自分たちが継続してできるよう頑張りたい」と話している。(松田亜弓)

<GAP>
 農産物の安全性などを証明する国際規格。ASIAGAPは日本が2017年に設けた。欧州を中心としたグローバルGAPは、士幌高がニンニクなどで認証を取得している。

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