十勝ワイン55年 歴史や製法発信 藤丸に「ミュージアム」
藤丸(藤本長章社長)は15日、池田町の特産「十勝ワイン」のミュージアムを地下1階にオープンさせた。期間限定で管内市町村の文化や歴史などを紹介していく情報発信事業の第1弾で、十勝ワイン約50種のほか、歴史や製法を解説したパネルの展示、スパークリングワインの製造動画も見られる。
藤丸は昨年から十勝の逸品や情報を域外や観光客などに発信する「地域商社」事業を進めており、ミュージアム事業もその一環。酒売り場横のフリースペース約50平方メートルを改装した。
「十勝ワインミュージアム」は町や町ブドウ・ブドウ酒研究所の協力で1年間開き、内容は季節で変えていく。第1弾は7月31日まで。今回は同研究所が設立された1964年までの年表や、本格製法で造られているスパークリングワインの紹介パネルや動画も用意。アイスワインなどの展示品は購入できる。
午前11時から会場でオープニングセレモニーが行われ、池田町から勝井勝丸町長と安井美裕同研究所長が出席。勝井町長は「誕生から55年、売れなかった創生期から藤丸さんには取り扱ってもらうなど支えられた」と感謝し、藤本社長は「十勝、池田の良さをさらに知っていただき、足を延ばしてもらい、互いにいい状況になれば」と話した。
オープン記念で、十勝ワイン「とかち野」を使った、広瀬牧場ウエモンズハート(帯広)製造のミルクベースの限定ジェラート(350円)も用意され人気を呼んだ。
(佐藤いづみ)