管内高校・特別支援学校11人の新校長に聞く(下)
個性を伸ばしたい 音更高 鈴木淳さん
○…十勝勤務は鹿追高で教頭を務めて以来5年ぶり。全学年が単位制導入となる新たな節目の年の着任に、「高校の認知度向上が私の役割。魅力と特色を積極的に発信していきたい」と意欲を見せる。
○…1962年、小樽市生まれ。茨城大人文学部卒。登別高を皮切りに追分高などを経て、2009年から3年間、鹿追高で勤務後、札幌国際情報高副校長に。前任は道内唯一の公立中高一貫校(6年制)の登別明日中等教育学校副校長。
○…「生徒は十勝の青空の下で純朴に育っている。個々の能力や個性を伸ばし、世の中に送り出したい」と話す。趣味はジョギング。自宅がある空知管内に妻を残し単身赴任。55歳。
努力と挑戦続けて 帯広工業高 金谷秀幸さん
〇…2016年度に同校教頭として赴任し、今年度、校長に採用された。「生徒、教職員が明るく仲良く元気で、活気のある学校にしていきたい」と意欲を見せる。
〇…1962年陸別町生まれ。帯広三条高、室蘭工業大卒。旭川工業高を振り出しに、釧路工業高、小樽工業高などで勤務した。専門は電子機械。同校生徒の印象を「礼儀正しく、向上心を持っている」と昨年1年間で実感した。
〇…一般教員時代から、生徒の興味関心のあるものに普段からアンテナを張り、生徒と向き合ってきた。「学業、資格、部活に努力と挑戦を続けてほしい」と期待する。胆振管内に家族を残し単身赴任。十勝では温泉巡りを楽しむ。54歳。
夢実現する指導を 清水高 平野道雄さん
○…「日々学び、生徒のために全力を尽くす」がモットー。「生徒の夢や希望を実現する、きめ細かな進路指導を行っていく」と語る。
○…1967年オホーツク管内美幌町生まれ。明治大卒。帯広農業高、遠軽高、札幌真栄高に勤めた後、道教育庁指導主事として8年、苫小牧工業高等専門学校教授として2年勤務。初めて校長を務める清水高は「生徒が明るく、元気に勉強や部活動に取り組んでいる」と好印象を持っている。
○…今年度から開設した「進路チャレンジクラス」で、高い学力を必要とする進路にも対応する。「成果が出るまで腰を据えて取り組みたい」と話す。趣味はサッカー。札幌に家族を残し単身赴任。50歳。
全道の見本として 幕別高 吉田光利さん
○…「地域に愛される学校をつくれるよう、地域を知り、学校を知ってもらいたい」と抱負を語る。中札内高等養護学校幕別分校が併設され5年目。「(障害のある子どもを含めた)インクルーシブ教育で、全道の見本となれる教育活動を展開したい」と意気込む。
○…1961年池田町生まれで、4歳まで過ごした。十勝勤務は初。道教育大釧路校卒。自身も選手だったバスケットボールで長年、顧問を務め、「バスケットは、普段の生活や人間性が出るハビット(習慣)スポーツ。文武両道を指導してきた」と振り返る。
○…釧路に妻(帯広生まれ)を残して単身赴任。息子2人は独立。趣味はジョギングで、「十勝を走るのが楽しみ」と話す。55歳。
自分の力で未来を 芽室高 土屋亮さん
○…25年ぶりの故郷十勝での勤務に「もうないと思っていたので驚いた。なじみのある場所なので安心感はある」と笑顔を見せる。
○…1959年帯広市生まれ。帯広柏葉高、立命館大卒。釧路北陽高を振り出しに、札幌東高、岩見沢西高などを経て置戸高で教頭に。88年から92年まで赴任した鹿追高ではバドミントン部の顧問を務め「少人数だったので生徒と一緒に取り組み、自分も上達した」と懐かしむ。前任は浦河高教頭。
○…信条は「未来は自分の努力で切り開く」。芽室高生の印象を「非常に穏やかで素直な子が多い」と語る。趣味は音楽鑑賞。2人の娘は独立し、北広島市に妻を残して単身赴任。57歳。
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・管内高校・特別支援学校11人の新校長に聞く(上)-十勝毎日新聞電子版(2017/04/14)