管内高校・特別支援学校１１人の新校長に聞く（上）
十勝管内の高校・特別支援学校に今春、１１人の校長が着任した。新校長に、それぞれの学校の印象や抱負を語ってもらった。
志知芳彦さん
夢持ち世界見て 鹿追高 志知芳彦さん
〇…幕別高校で教頭を務めて以来４年ぶりの十勝。「地域とともに小中高一貫教育を推進し、郡部小規模校のリーディングハイスクールとして先進的な教育活動を推進したい」と熱く語る。
〇…１９６３年旭川市生まれ。札幌大卒。稚内商工高を振り出しに、名寄高、旭川凌雲高を経て、幕別高、札幌西高教頭、札幌国際情報高副校長。カナダで２年間の教職経験を持つ。
〇…鹿追高校は「生徒が礼儀正しく、先生にもパワーを感じる」と好印象を持っている。生徒には「夢を持ち、世界の多様性や価値観を理解するグローバルシチズンとして将来活躍してほしい」と期待している。趣味はマラソン。妻と２人暮らし。５３歳。
竹内哲さん
努力称賛したい 帯広養護学校 竹内哲さん
○…「帯広は食べ物がおいしく過ごしやすい」と楽しみにする。障害のある子どもを含んだ共生社会の形成に向けた、インクルーシブ教育について触れ「地域とのつながりが不可欠。より信頼を得られる学校にしたい」と意気込む。
○…１９６２年、日高管内日高町生まれ。道教育大函館分校卒。旭川などの養護学校を経て、前任は札幌市内の星置養護副校長。校長職は初めて。「責任ある立場で、緊張感がある」と気を引き締める。
○…好きな言葉は「努力」。自ら心掛けることはもちろん「生徒や先生たちの日々の努力を称賛したい」。アウトドアが趣味で、カヌーやパラグライダーでリフレッシュする。札幌市に妻を残し単身赴任。５４歳。
宮津尚美さん
産業人に育成を 帯南商高 宮津尚美さん
○…十勝での勤務は初めて。「生徒たちはあいさつができ礼儀も良く、グラウンドや体育館では元気な声が聞こえ、先生たちも一生懸命で活発な印象を受けた」とほほ笑む。
○…１９６１年、日高管内えりも町生まれ。札幌学院大を卒業後、教員に。道南の福島町を初任地に、室蘭や士別などを経て、前任は下川商業高校長。「生徒を産業人として育成しなければならない責務を感じている」と力を込める。
○…生徒は大きな可能性を秘めているとし、「果敢に挑戦できる環境をつくり、この学校に入って良かったと思われる教育をしたい」と意気込む。趣味は読書でジャンルは問わない。十勝では本屋巡りを楽しみにしている。５６歳。
皆添英二さん
明るく魅力的に 広尾高 皆添英二さん
〇…「元気な学校をつくることがまちの活性化につながる。町、町教委、小・中学校と連携して、明るく魅力ある学校づくりをしたい」と語る。
〇…１９５９年愛知県豊田市生まれ。立命館大学を卒業後、民間企業勤務を経て教職に就いた。これまでの赴任先は全て道東で、釧路北陽高を振り出しに釧路北高、霧多布高などで勤務。管内では新得高のほか、帯緑陽高では教頭を務めた。
〇…生徒にはまちの行事への積極的な参加を奨励する考え。「高校生の柔らかい頭で企画、発想したことをまちづくりに生かしてほしい」と話している。趣味はアウトドアで広尾では釣りを楽しみにしている。釧路市に家族を残して単身赴任。５８歳。
岩田努さん
「初めて」大切に 新得高 岩田努さん
○…教頭のとき以来、５年ぶりの新得高校。「町の人から『校長として帰って来て』と温かい声を掛けてもらっていた。不思議な縁ですね」と笑う。残雪のオダッシュ山が懐かしい。
○…１９６３年、札幌市生まれ。室蘭工大を卒業後、教員に。２００９年から３年間勤務した新得高校では、そば打ちサークルの生徒とともに「しんとく新そばまつり」に出店。自身もそば打ちを覚え、各所で振る舞った。転勤後は、毎年同まつりに来場した。
○…２年後の閉校が決まっている。「必要以上に『最後』を意識せず、生徒にとって初めての経験を大切にしたい。希望する将来の進路を達成できるよう応援していく」。札幌市に家族を残し単身赴任。５３歳。
近江勉さん
町と地域に還元 士幌高 近江勉さん
○…「活力ある学校なので、士幌高校独自の取り組みを生徒に経験してもらい、将来に生かしてほしい。町と共に地域に還元できるよう頑張っていきたい」と意気込みを述べる。
○…１９６７年胆振管内壮瞥町生まれ。酪農学園大学卒。美幌農業高校を振り出しに、岩見沢農業高校などで勤務。十勝管内では２０１１年から２年間道立農業大学校の教務係長、１６年からは帯広農業高校の教頭として勤務した。
○…教師としてのモットーは「頼まれごとは試されごと」。一つ一つ真心を込めて職務に当たるように心掛けている。趣味はドライブや釣りで「十勝は天気がいいので楽しみたい」と話す。岩見沢に妻を残して単身赴任。５０歳。
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・管内高校・特別支援学校１１人の新校長に聞く（下）－十勝毎日新聞電子版（2017/04/21）
