新得に仮設の入浴所設置 陸上自衛隊第5旅団
【新得】台風10号の影響で断水が続く新得町では、陸上自衛隊第5旅団(司令部帯広)が4日、屈足総合会館前に仮設の入浴所を設置した。東日本大震災や熊本地震などの大規模災害時に活躍した自衛隊による仮設入浴所だが、十勝管内の災害で設置されたのは初めて。
同旅団第5後方支援隊が男性用と女性用の浴槽をテントがけで用意。シャワーや洗面台も付いている。この日は午後5時の利用時間から続々と住民が訪れ、森川康子さん(79)と加藤辰己さん(76)は「これまでは水を浸したタオルで体を拭いていた。体が不自由な人は遠くの温泉にも行けないので、近くに入浴できる場所があって本当にありがたい」と感謝していた。
仮設入浴所の入浴時間は午後5時から同9時まで。 町内では同日、「駅前公衆浴場」の無料開放を開始。日ごとに男女入れ替わりで、男性は5、7、9日、女性は6、8日に利用できる。また、「湯宿くったり温泉レイク・イン」も町民を対象に無料開放している。
(高津祐也)