清水町清水の2人捜索難航
【清水】台風10号による大雨の影響で行方不明になっている町内の男性2人の捜索が4日午前、再開した。時折雨が降る中で懸命な活動が続いているが、流木が行く手を阻むなど難航しており、同日正午現在、新たな手掛かりは見つかっていない。
久山川沿いに立つログハウスごと川に流された町旭山の無職長山誠教さん(63)の捜索は、道警本部機動隊や清水消防署、同消防団、陸上自衛隊が約100人態勢で午前8時に開始した。災害救助犬2匹も現場に投入したほか、長山さんの友人数人も独自に捜索を行った。
自宅近くで見つかった別棟周辺の流木を重機で取り除き、死んだ飼い犬が発見された約500メートル下流の地点も重点的に捜した。
一方、町清水の国道38号・清見橋の崩壊したたもとから車ごとペケレベツ川に転落した町南4条の無職椿勝彦さん(75)の捜索は、同日から新得署や帯広署などに陸上自衛隊も加わり、約90人態勢に拡大した。
同川下流の佐幌川が十勝川に合流する地点までを、流木や泥のぬかるみに足を取られながら繰り返し確認し、十勝川まで捜索範囲を広げていった。