90歳ゲレンデ通い 寺田清さん まちマイ士幌編
今年90歳を迎える町西2線の寺田清さんは、上士幌町のぬかびら源泉郷スキー場に通い続ける名物スキーヤーだ。「95歳までは自分で通い続けたい」と、毎日の体力づくりに余念がない。
1926年生まれ。士幌運輸、士幌建設の社長を務め、農業を長年下支えした。会社経営の一線から退いた65歳でスキーを始めた。当初は妻のスマ子さん(86)と歩くスキーを楽しもうと、道具一式を買った。「近くで練習していると、『それはゲレンデ用です』と指摘されてね」。同スキー場に通うようになったきっかけを説明する。
75歳で全日本スキー連盟公認2級を取得。「10年後に生きていたら1級を取る」との宣言通り、85歳で1級に合格した。現在は、自宅近くの陸上競技場で外周500メートルのトラックを朝、昼の2回、計16周歩く。寺田さんが歩いた後の芝は踏まれて強くなり、青々と跡が残るほど。「淡々と日課をこなすだけ」と謙遜する。(酒井花)
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