宇宙太陽光利用のエネルギーなど学ぶ 道高校理科研究会十勝支部物理部会 大樹
宇宙太陽光利用のエネルギーなど学ぶ道高校理科研究会十勝支部物理部会
【大樹】管内の高校理科教諭で構成する「道高等学校理科研究会十勝支部」(支部長・吉澤正伸池田高校校長)の物理部会が主催する勉強会が、このほど町多目的航空公園で開かれた。クリーンエネルギーとして期待される「宇宙太陽光利用システム」などについて学んだ。
同十勝支部は物理や生物、地学など5部会で構成。年に1、2回、それぞれが勉強会を主催している。この日は15人が参加した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)高度ミッション研究センターの森雅裕センター長が「宇宙の太陽光未来のエネルギーに」をテーマに講演。「地球温暖化による自然災害が増えており、温室効果ガスの排出抑制を早急に行う必要がある。宇宙太陽光はクリーンで革新的なエネルギー源」と話した。
また、地上約3万6000キロの静止軌道上で巨大な鏡の付いた装置で太陽光を収集、マイクロ波やレーザーに変換して地上に伝送し、電力として使用するシステムについて詳しく解説した。
午後からは大樹町役場総務企画課企画グループの黒川豊主査が「これからの宇宙開発、大樹町から」と題し、町の取り組みなどを説明した。(北雅貴)