大樹の空で遊び満喫 にぎわう「多目的航空公園」 「スカイスポーツに最適」
【大樹】町美成の多目的航空公園が、スカイスポーツを楽しむ人たちでにぎわっている。初めて町を訪れた人は「これだけ広大な場所で飛行を楽しめるなんて」と大樹のロケーションにほれぼれ。マイクロライトプレーン(超軽量動力機)などで「空の散歩」を楽しんでいる。(松村智裕)
現在同公園に滞在しているのは、関東のスカイスポーツクラブ「トライククラブ空界」(藤丸昌樹代表、会員20人)のメンバー。8年目の来町で、自作機を含むマイクロライトプレーン4機と、背中にエンジン付きプロペラを付けて飛ぶモーターパラグライダーを持ち込んだ。
同プレーンは幅約10メートルの主翼の下にパイロットが乗り込む。高速回転するプロペラで50メートルほど芝生を滑走し、大空へ。高度150メートル付近をゆっくりと旋回し、海岸線の風景などを上空から満喫している。
海岸線の雲に飛行機の影が映り、周りに虹のような輪ができる「ブロッケン現象」も見ることができ、「飛行には最高の場所」と藤丸代表。メンバーは21日まで滞在する予定。
町総務企画課によると、個人がセスナ機を同公園に持ち込んで飛ばすケースも年に数件はあるという。管内の“フライヤー”も絶賛。空界メンバーと交流があり、同公園に姿を見せた「スカイクラブ中札内」(山田幸夫会長、会員11人)の清水忠之顧問は「また近いうちに大樹で飛ばしたいね」と話していた。
同公園は47ヘクタールの広大な敷地に全長1キロの滑走路などを備え、航空宇宙関連の実験も盛んに行われている。公園に関する問い合わせは同課(01558・6・2111内線314)へ。