初の防災ミュージカルに1000人 宮坂建設 備えの大切さ伝える
演劇や歌、踊りを通じ防災について理解を深める「防災ミュージカル」が11日、帯広市民文化ホールで開かれた。宮坂建設工業(帯広市、宮坂寿文社長)が初めて企画したもので、家族連れなど約1000人が来場し、災害への備えの重要性を学んだ。
同社は地域参加型の防災訓練などを毎年開いている。今回は、ミュージカル形式で防災意識の向上を図ろうと開催した。開演に先立ち、宮坂社長は「子どもから大人まで楽しめるプログラム。災害をひとごとではなく、自分のこととして考える機会にしてほしい」と述べた。
同社が活動を支援する「劇団フルーツバスケット」(札幌市)を中心に上演された。主人公の少女が5年後の未来からタイムスリップしてきた自分に出会い、避けられない巨大災害に悩みながら友人らと未来を守ろうとする筋書き。
劇中には、防災ライフプランナーの水口綾香さんが本人役で登場し、来場者に災害の恐ろしさや防災の大切さを伝え、「対策を一部の人に任せるのではなく、多くの人が関心を持つことが大切」と強調した。
同劇団は今年の「第34回YOSAKOIソーラン祭り」でジュニア大賞に輝いており、フィナーレでは、劇団のメンバー約80人が圧巻のパフォーマンスを披露した。(月森七海)
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