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上士幌に溶け込んで過ごして 外国人交流「カフェ」3年目 23日にはデイキャンプ

23日のデイキャンプへの参加を呼び掛ける(右から)エリザベスさん、幼児教育支援コーディネーターの佐近千皓さん、鎌田健司さん、伊藤あかりさん

 【上士幌】上士幌町に住む外国人や地元住民の交流イベント「ワールドカフェ」(町教委主催)が、今年度で3年目を迎えた。年間に複数回、会話や文化体験を楽しむ機会を提供するもので、今年度は外国人に参加を限定。町の魅力を伝えたいと観光地を巡るイベントを展開している。23日には町航空公園でデイキャンプを計画しており、参加者を募集している。

 「ワールドカフェ」は、米国出身で日本在住15年目となる町国際交流推進員のエリザベス・メイ・クォートさん(39)が発案した。町の在留外国人数は232人(2025年8月31日現在)。町によると、酪農業に就く人が従来多く、近年は特定技能での受け入れなどで外国から町に来る人は増加。一方でエリザベスさんは「外国人が地域に溶け込んでいる場面をあまり見てこなかった」と言い、「交流し、温かい声を掛け合う場所が必要だと思った」と狙いを語る。

 23年度にスタートし、翌24年度までに、町内の生涯学習センターわっかで計6回開催した。日本文化や趣味を話したり、茶道や陶芸の体験会を開いたりした。延べ76人が参加したが、外国人の参加は少なかったという。

7月に行われたナイタイテラスでのワールドカフェ(上士幌町認定こども園ほろん提供)

 そこで今年度は、外国人に参加を限定。今後も町に住み続けたいと感じてもらえるように、町の良いところを体感してもらえる「観光」に主眼を置いた。今年度1回目は7月12日、道の駅かみしほろとナイタイテラスへの「お出かけツアー」を実施。外国の人とその家族22人が参加した。

 次回のキャンプイベントは、アウトドア好きのエリザベスさんの趣味が反映されたもの。「日本と外国ではキャンプ用品の使い方やマナーが全然違う」という。「上士幌の自然豊かなところが好き。それもぜひ伝えたい」と意気込む。

 テントやタープは主催者が用意。たき火のつくり方やキャンプのルールをレクチャーし、ピクニック形式で交流を深める。参加者は各自、飲食物を持参する。

 午前11時から午後3時までで、出入り自由。参加無料。対象は上士幌に住む外国人。小堀雄二教育長は「交流機会を通して、地域の一員として過ごしてもらえれば」と期待を寄せる。

 参加申し込みはウェブサイトから。(北村里沙)

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  • 7月に行われたナイタイテラスでのワールドカフェ(上士幌町認定こども園ほろん提供)

    7月に行われたナイタイテラスでのワールドカフェ(上士幌町認定こども園ほろん提供)

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