「とても分かりやすい!」 音更町内の児童を相手に帯柏葉の生徒が学習サポート
【音更】帯広柏葉高校(鈴木究校長、全日制生徒716人)の生徒たちによる夏休み中の児童を対象にした学習サポートプログラムが7月31日、音更柳町小学校(山田圭介校長、児童229人)を皮切りに始まった。同校生徒の学習サポートは帯広小学校(1日)、帯広光南小(6、7両日)でも実施される。(内形勝也)
帯柏葉高生徒会が発案し、今年度から地域貢献活動の一環として取り組む。引率した帯柏葉高の伊藤圭教諭(55)は「生徒にとっては良い社会勉強にもなる」と話す。
この日は午前9時から柳町小で学習会を開催。帯柏葉高生9人が講師を務め、児童19人が参加した。児童はタブレット端末と夏休みの宿題、塾の問題集などを持ち込み、高校生たちに質問しながら問題を解いていた。
帯柏葉高3年で教員志望の廣本敦也さん(17)は「子どもたちに分かりやすく教えるためにはどう寄り添うべきか、私自身も学ぶ機会になった」と述べた。同じく3年の青木侑斗さん(18)、湯藤想生さん(18)は「子どもたちと向き合い、とても刺激になった」と話していた。
柳町小の児童にとっても高校生に教えてもらうのは新鮮だった様子。6年の鈴木颯仁さん(12)は「『成績』『清潔』の漢字の覚え方を教えてもらった」、5年の垣臨也さん(10)は「『常』『士』の漢字の熟語を教えてもらった」と笑顔を見せた。2年の鈴木文乃さん(8)は「優しく教えてもらい、分かりやすい」と喜んでいた。
同小の山田校長(53)は「児童らにとっても高校生と接するいい機会になった」と話していた。帯柏葉高の学習サポートプログラムでは1~3年生の計32人が講師を務める。