やっとチョウになった!羽化に大喜び 幕別認定こども園
【幕別】幕別認定こども園(渡部真矢子園長、園児66人)でアゲハチョウが羽化した。昨年9月に同園で見つけた幼虫を園児らが室内で飼育し、幼虫からさなぎへと成長する姿を見守ってきた。これまで世話をしてきた年長児の喜びもひとしおだ。
同園では、敷地内にある畑で栽培しているニンジンの収穫時に、葉に付いていた幼虫を見つけた。当時、年中児だった園児の要望で幼虫5匹を飼育し始め、冬には全てがさなぎになった。
園児は飼育の仕方を保育士から学ぶと、虫かごの中に入れる木の棒などを協力して集めたり、図鑑を見ながら観察したりした。「『きょうも背中が開かなかった』と残念がって、チョウになるのを心待ちにしていた」と前田明日香保育士は話す。
羽化したチョウは、7日朝に登園した保育士が見つけ、園児も加わり大騒ぎに。これまで世話をしてきた年長の川本ののかちゃん(6)は「羽にハートの模様があってかわいい」と話し、棚橋芽郁ちゃん(5)は「黄色だったらいいなと思っていたからうれしい」と笑顔を見せた。チョウはキアゲハで、羽を開くと9センチほどの大きさだ。
「自然と関わる中で命の大切さを学ぶ良い機会になった」と渡部園長。今はティッシュペーパーに湿らせた清涼飲料水を与えて飼育している。虫かごにはまだ四つのさなぎが眠っていて、園児が羽化を心待ちにしている。(村瀬恵理子)