新たなカントリーサイン図案決定 上士幌 ほろんちゃんやバイオガスプラント描く
【上士幌】市町村の境界を示す道路標識「カントリーサイン」で、上士幌町の新たなデザインが町民らの投票で決まった。候補8案で「かみしほろ新カントリーサイン総選挙」を行い、熱気球に乗っているマスコット「ほろんちゃん」や、バイオガスプラント、タウシュベツ川橋梁(きょうりょう)を描いたデザインが最優秀賞となった。
カントリーサインは、道内では、国道を管理する北海道開発局が設置。現在は離島を含む全179市町村にある。
イラストは各自治体の特徴が一目で分かるデザインで、例えば管内では音更が花時計と十勝川温泉、士幌がジャガイモと牛、大樹がロケットを表現している。上士幌の現在の標識は計2枚で、国道241号の士幌町との境界と、足寄町との境界の芽登坂にある。
町の行った総選挙では、道の駅などに投票箱を設置したほか、専用フォームで投票を募集。合計877票が集まった。1人1~3位の3票で、1位に3ポイント、2位に2ポイント、3位に1ポイントを与える仕組みとし、最優秀賞に選ばれた案は1261ポイントだった。
最優秀賞のデザインを選んだ人たちからは「とてもかわいく、シンプル」「牛のふん尿を利用したバイオガスプラントの表現に感心する」「車で通り過ぎる時にも認識できるデザイン」などの感想があった。
町ゼロカーボン推進課の佐伯洋祐SDGs推進員は「町外に上士幌の取り組みを伝えることで、町の価値を高めたい」と話している。
今後はデザイン者への表彰を行い、新年度以降に、新たなカントリーサインを設置する予定。そのほかの作品は、道の駅に置かれている商品のパッケージに使用することなどを検討している。(大健太郎)