「鳥丸」監修唐揚げ イオン系ザ・ビッグで販売へ
イオン北海道(札幌市)は、鳥丸(帯広市、宮田拓士代表)が監修した唐揚げを商品化し、系列のディスカウント(DS)店「ザ・ビッグ」の十勝管内3店で7日から販売する予定。同社のDS部門が地域店と組んで総菜開発する例は極めて珍しいとし、宮田代表(48)は「特徴のスパイシーな味など再現度が高い」と太鼓判を押す。(佐藤いづみ)
鳥丸は市西1南8にある唐揚げ専門の飲食店で、2014年開店。こしょうが利いたスパイシーさが売りで、管内の鶏肉卸売り加工会社で10年勤務経験を持つ宮田代表は「数種類のこしょうをブレンドしている。ビールなど酒に合う品」とアピールする。
イオン側は、業務で来勝したDS事業部の杉山英数商品統括マネジャーが偶然入った鳥丸の唐揚げのうまさに衝撃を受け、監修による商品化を依頼。昨秋から製造を委託するアサヒL&C(兵庫)と連携し13回の試作を重ねて仕上げた。
販売するのは「鳥丸監修 鶏の塩から揚げ」。アサヒL&Cによると、鶏ガラスープ、塩こしょうベースのたれで漬け込み、仕上げ前の“追い”ホワイトペッパーで、鳥丸のスパイシーさを再現、さらにジューシーな軟らかさも出した。
ザ・ビッグのイーストモール、同エクスプレスの春駒通と西陵で100グラム当たり195円(税別)で売る。店内で揚げる。杉山統括マネジャーは「地域店のおいしい味を多くの人に知ってもらい、経済振興にもつながれば」としている。