森と人を育てるコンクール団体最優秀 NPO法人子どもと文化のひろばぷれいおん・とかち 木育活動を評価
今年度の「森と人を育てるコンクール」(道などの実行委主催)で、帯広市の「NPO法人子どもと文化のひろばぷれいおん・とかち」(今村江穂理事長)が木育活動を行う団体部門で最優秀賞を受賞した。
同コンクールは、木育活動を行う団体や地域で適切な森林整備を実践する個人・森林所有者を表彰する。同部門は木育活動を積極的、継続的(5年以上)に実践する団体・企業が対象。
同NPOは、1973年設立の十勝おやこ劇場が前身で、2006年に現在の名称で法人化。18年4月に帯広の森の「森づくり活動団体」となり、帯広の森を拠点に木育活動を展開、多世代にわたって「子育ち・親育ち」ができる環境づくりに取り組んでいる。
未就学児と保護者を対象とした「森さんぽ」のほか、自然観察をはじめとする森林環境教育、間伐や枝打ち、草取りなどを含む森林づくり体験といった活動も定期的に続け、「森のこどもらんど」などの一般向けイベントも積極展開してきた。23年には全国森林レクリエーション協会の「地域美しの森づくり活動コンクール」で特別奨励賞を受賞した。
帯広の森はぐくーむで16日に開かれた表彰伝達式には、十勝総合振興局の中谷浩樹産業振興部長、市都市環境部の高橋秀和参事らが出席。中谷部長が同NPOの嶋野丈治理事に賞状を手渡した。嶋野理事は「今後も地域住民のための自然と親しむきっかけづくりを長く続けていきたい」と話した。(許静)