例年より1カ月早く糠平湖にキノコ氷出現 上士幌
【上士幌】上士幌町内の全面凍結した糠平湖に、切り株の上に円形の分厚い氷を冠した「キノコ氷」が例年より1カ月ほど早く出現し、訪れた写真愛好家らの目を楽しませている。
ダム湖の糠平湖では、湖底にダム建設で残った直径数十センチの切り株が残っている。厳冬期の水位低下に合わせ、湖面の氷の一部が切り株の上に残り、キノコのように湖面の至る所に出てくる。NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター代表理事の河田充さんは「太陽や光越しに見ると青っぽくきれいに見える。角度によって面白い形をしている」と話す。
同センターによると、キノコ氷の出現が早まったのは、例年より湖の水位が低いのが一因。この季節の景観に彩りを加えているものの、水位低下により安全性が確保できない場合は湖上への立ち入りが早期終了する可能性もあるという。(大健太郎)