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帯広出身兄弟率いる居酒屋「炎」の伸和HD、札証上場 「地域の応援で事業拡充」戦略

今後の事業戦略を語る(左から)佐々木社長と弟の智範副社長

 【札幌】炭火居酒屋「炎」などを手掛ける伸和ホールディングス(札幌)が21日、札幌証券取引所アンビシャスに新規上場した。20日付で東京証券取引所「TOKYO PRO Market」への上場を廃止して、資金調達環境を再構築した。中長期的に苫小牧、千歳、北見などの未出店地域や、東北・関東圏への進出を加速させる。

 同社は、帯広出身の佐々木稔之社長(52)が2004年に源流となる冷凍商品の企画販売ビジネスをスタート。弟の佐々木智範副社長(49)と共に経営を引っ張ってきた。

 札幌圏を中心に炭火居酒屋「炎」や、スーパーに出店する持ち帰り専門店「炎」などを展開し、道内各地に店舗網を拡大している。コロナ禍で売り上げが半減する苦境に立たされたが、感染対策と営業を両立しながら事業を継続。23年に東京証券取引所に上場した。

 札証への上場について佐々木社長は「十勝をはじめ、地域の皆さんにファンになってもらい、応援してもらいながら事業を拡充していくために決定した」と戦略を語った。今後は新規上場を通じて得た資金を出店戦略に活用し、北海道の食の魅力を全国規模で訴求できる環境を構築する。飲食店事業やスーパーでの物販事業などに力を入れる一方、自社ブランドの冷凍食品の展開を強化するとしている。(奥野秀康)

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