人気女性サイクリストが日高山脈周遊コース快走「国内で唯一無二のルート」
日高山脈襟裳十勝国立公園の指定を受け、日高東部・十勝南部広域連携推進協議会(川田章博会長)は7月29日~8月1日、自然を生かした観光振興として推進する「日勝半島」サイクル旅をPRするモニターツアーを行った。招かれた人気女性サイクリスト4人が、帯広や広尾、浦河を自転車で巡り、SNSで魅力を発信した。(佐藤いづみ)
協議会は、帯広や浦河など9市町村の経済団体などで2013年設立。近年は日高山脈の国立公園化を想定し、滞在型観光の開発などに取り組む。中でも自転車観光は22年、目的別に、最長で約270キロにおよぶ6ルートを造成。3月にはPRサイトを開設した。
モニターツアーは、人気のインフルエンサーにルートの魅力を発信してもらおうと企画。周遊促進を目的に来年度新規で計画する「デジタルサイクルラリー」の実証実験も兼ねている。
ツアーは3泊4日で、とかち帯広空港から、日高山脈を見ながら広尾に入り、えりも黄金トンネルなどを通り浦河を1周。天馬街道を経由し帯広郊外を周遊する。幸福駅や風の岬、紫竹ガーデンなど約30スポットに立ち寄る行程だ。
初日は飛行機の遅れや雨のため走れず、2日以降は行程通りに進めた。4人は記念写真や動画をSNSなどに積極的にアップしていた。インスタグラムやXで計5万人以上のフォロワーを持つYUKARIさん(35)は、昨年もこのルートを走った。「どのレベルの人でも楽しめるルートがある。海岸線や山を背に長く続く道路など、国内ではほかにはない。何度でも楽しめる」と魅力を語る。
同協議会では今後、サイクリング協会や行政関係者らによる「デジタル-」の実証実験も予定している。