「幅広げたい」帯三条高2年の菅原さんが海外留学壮行会で決意
【東京】官民協働の海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム」の第9期派遣留学生の壮行会が8日、都内の文部科学省で開かれた。留学生を代表して帯広三条高2年の菅原うみさん(17)が「異なる文化や考え、生活様式などを知り、人間としての幅を広げたい」と決意を語った。
同プログラムは海外での探究活動を伴う留学を推奨し、国際的に活躍できるリーダーを育成するのが目的。今回は高校生ら846人を派遣する。壮行会は東京と大阪で3回に分けて開催。この日は約300人が参加し、留学生4人が決意表明した。
菅原さんは体もメンタルもケアできるスポーツドクターを目指し、11月から約2カ月半、アメリカに留学する。国家資格のアスレチックトレーナーの治療やケアを学び、けがとメンタルの相関関係や対応方法などを探究する。「患者に寄り添ったケアができる、ドクター兼トレーナーを目指す足がかりにしたい。挑戦のすばらしさを多くの人に知ってもらうため、特別な留学にする」と話した。
文科省の藤原章夫事務次官は「若いときの留学は将来の可能性や選択肢を広げ、貴重な人脈をつくり、人生を豊かにするすばらしい経験」と激励した。
壮行会後には事前研修が行われた。グループディスカッションを通して、留学する目的の明確化などを図った。(池谷智仁)