感染性胃腸炎、春も流行の時期、帯広保健所が注意を呼び掛け
ノロウイルスやロタウイルスなどによる「感染性胃腸炎」。帯広保健所は「新年度は増える傾向にある」と注意を呼び掛けるとともに、手洗いや消毒などの感染症対策の徹底も訴えている。
感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌が原因となる胃腸炎の総称。手指や食品を介して口に入り、腸管で増殖する。症状は嘔吐(おうと)や下痢、腹痛など。軽症で回復するケースが多いが、子どもや高齢者は重症化する場合もある。
季節を問わずに発症するが、春から初夏にかけては、ロタウイルスのほか、腸炎ビブリオや病原性大腸菌などの細菌による感染性胃腸炎が増えるという。特に、子どもや高齢者、免疫力が低下した人は注意が必要だ。
同所では「新型コロナウイルス対策に有効なアルコールは、感染性胃腸炎には効果はない」とし、「食事の前やトイレの後などには、必ず手洗いを」と強調。吐しゃ物やふん便の適切な処理など、感染対策の徹底も訴えている。(松岡秀宜)