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春への準備着々と ビートの苗作りがスタート

種の入ったペーパーポットに手際よく土をかぶせる内田代表(27日、須貝拓也撮影)

 【中札内】砂糖の原料となるビートの主産地・十勝で、苗作りが始まっている。ハウス内で生育し、畑への移植は4月中~下旬ごろ。降り積もった雪で屋外が白く染まる中、春への準備は着々と進んでいる。

 移植は風害に強いなどの利点はあるが、労力がかかるため年々減少。道農政部によると、畑に種を直接まく「直播(ちょくはん)」の割合は、昨年の十勝で53・5%。前年(47・9%)を上回り、半数を超えた。

 中札内村の内田農場では27日午前7時ごろに作業を開始した。直播はなく、3日間で12・5ヘクタール分の約105万本の苗を作る予定。初日は内田奨也代表(29)と両親が作業し、専用の紙筒(ペーパーポット)にピンク色の種を入れ、土をかぶせる作業に取り組んでいた。

 移植は4月20日ごろを予定し、内田代表は「暑かった昨年は早くに褐斑(かっぱん)病が出て、糖分も低かった。今年も高温は心配だが、できる限りのことをして良い結果につなげたい」と話していた。

 管内の昨年のビート生産量は153万5000トンで全道の約45%を占める。(松村智裕)

関連写真

  • 種の入ったペーパーポットを運び出す内田さん(27日午前10時半ごろ、須貝拓也撮影)

    種の入ったペーパーポットを運び出す内田さん(27日午前10時半ごろ、須貝拓也撮影)

  • ペーパーポットに土を入れ均一にならす内田さん(27日午前10時20分ごろ、須貝拓也撮影)

    ペーパーポットに土を入れ均一にならす内田さん(27日午前10時20分ごろ、須貝拓也撮影)

  • 種の入ったペーパーポットに手際よく土をかぶせる内田代表(27日、須貝拓也撮影)

    種の入ったペーパーポットに手際よく土をかぶせる内田代表(27日、須貝拓也撮影)

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