「シェアバー」で人脈づくり オープンから17店利用
曜日ごとに店主が変わる「シェアバー」(帯広市西1南10、ライオンビル福原館6階)が注目を集めている。飲食店の起業支援を目的として昨年4月にオープンしたところ、当初の目的を超え、最近は人脈づくりや事業PRの場として1日のみの出店も目立つ。(児玉未知佳)
シェアバーは酒卸の酒精堂(帯広市)が管理・運営する。毎日昼(午前9時~午後5時)と夜(午後6時~翌午前6時)の14枠に営業時間が分かれており、1枠から利用可能。半年契約の「週固定出店」と1日のみから可能な「単日出店」がある。初期投資や光熱費などが安く抑えられることから、低リスクで開業・副業ができる場として利用されている。卒業店も含めて、オープンから約10カ月で利用は17店になった。
最近は単日出店を希望する人の割合が増えており、1月は計4店の利用があった。店舗オーナーの高城聡一郎さん(26)は、「経済的目線ではなく、バーを『人を売る場』として見る人が増えている」とし、「お酒で壁が取り払われて、店主の人柄がより伝わる。構えてないからこそ話せることも多いのでは」とみる。
28日午後7時からは、とかち地域おこし協力隊ネットワーク(TCN)に所属する工藤陽司さん(38)が出店を予定。工藤さんは「カジュアルな感じで協力隊の活動や地域おこしについて話し、今後につながる機会になれば」と話している。
週固定出店の1カ月の賃料は昼1万5000円、夜は4万4000円から。単日出店は夜のみの募集で、1万5000円から。詳細は同店インスタグラム。(児玉未知佳)