妊娠馬が雪煙上げ疾走 十勝牧場で追い運動
【音更】音更町駒場の家畜改良センター十勝牧場で15日、妊娠馬の運動不足を解消する「追い運動」の一般公開が始まった。新雪の運動場を体重1トン前後の大きな馬たちが集団で駆けた。
同牧場ではブルトン種、ペルシュロン種を計180頭ほど飼育している。冬場の追い運動は恒例行事。2月中旬から4月末ごろまでが分娩(ぶんべん)時期で、太り過ぎによる難産を防止する狙いがある。
初日は妊娠馬52頭にそれ以外の32頭を含む計84頭が3群に分かれ、1周800メートルの運動場をそれぞれ3周走った。前日から今朝にかけて雪が降ったばかりの走路を、重量のある馬たちが雪煙を上げて疾走した。
この日は報道関係者を含め約70人が来場。帯広市の会社員木下瑠美さん(35)は長女日織(ひおり)ちゃん(6)、次女来詠(こよみ)ちゃん(2)、母飯塚美酉(みどり)さん(67)=札幌市=と訪れた。瑠美さんは「迫力があってかっこいい」、日織ちゃんは「お馬さんがすぐ近くを走ってくれてうれしかった」と笑顔を見せていた。
追い運動の一般公開は2月22日まで。平日のみで午前9時半から1時間程度行う。(松村智裕)
妊娠馬が雪煙上げ疾走 十勝牧場で追い運動