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上士幌のタウシュベツ川橋梁がフレーム切手に 日本郵便が発売

タウシュベツ川橋梁のオリジナルフレーム切手(十勝地区連絡会提供)

 【上士幌】日本郵便北海道支社は、四季折々の表情を見せ、北海道遺産にも登録されている旧国鉄士幌線のアーチ橋、タウシュベツ川橋梁(きょうりょう)のオリジナルフレーム切手を発売した。84円切手が10枚つづりの1シートで1500円。同橋梁がフレーム切手になるのは初めて。(大健太郎)

 販売しているのは十勝の全19市町村をはじめ、旭川市や釧路市の郵便局、札幌市の北海道庁赤れんが前郵便局など計107局。

 同橋梁は1937(昭和12)年に完成した全長130メートル、高さ約10メートルで、11のアーチを備える。ダムの水位が上昇する6月ごろから湖底に沈み始める。水位が低下する翌年1月ごろから再び姿を現すことから、「幻の橋」と呼ばれている。

 近年は水没の繰り返しなどでコンクリートの劣化が激しく、一部で崩落が進んでいる。

 フレーム切手は地域の観光振興につなげるのが目的で、ぬかびら源泉郷郵便局の渥美岳哉局長が発案、写真家の岩崎量示さん(士幌町在住)に依頼した。

 岩崎さんは夏季を中心に撮り続けた。近くにそびえるニペソツ山やウペペサンケ山の織り成す景色や、虹のアーチが懸かった情景、水かさが増してエメラルドグリーンのような糠平湖に架かる橋梁など、多彩な写真が採用された。

竹中町長(左)に切手を手渡す沼袋統括局長(右)

 10日、上士幌町役場で切手の贈呈式が行われた。管内郵便局でつくる十勝地区連絡会の沼袋浩統括局長(芽室郵便局長)、又原一新得郵便局長、近藤岳男上士幌郵便局長が訪問し、竹中貢町長に同橋梁のフレーム切手を贈った。

 竹中町長は「実際に現地に行くことで、いつまでも人々の記憶に残ってほしい」と切手販売による効果に期待し、沼袋統括局長は「タウシュベツ川橋梁を知ることで、上士幌に足を運んでもらえれば」と話した。

 岩崎さんは「切手の写真を見て、季節や水位によって変わる(同橋梁の)見え方や角度を楽しんでもらえれば」と笑顔を見せた。問い合わせは、同支社郵便・物流営業部(物販・広告担当011・214・4184)へ。

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