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十勝の玄関口を重視 新得道の駅の基本計画案

道の駅(中央)周辺の整備イメージ図

 【新得】新得町は、道東自動車の新得スマートインターチェンジ(仮称)とパーキングエリアに隣接して町が設置する道の駅の基本計画案をまとめた。新得の特産品を生かした食を楽しめるとともに、十勝エリアの“玄関口”として管内全体の情報発信という視点も重視する。町民を対象にした同案の住民説明会は17日午後6時半から町公民館で開かれる。

 2020年7月に商工、観光、農業、警察の各関係者、公募委員で構成する道の駅整備検討委員会(会長・佐藤博行副町長)を設置し、21年に基本構想を策定した。計画案では、整備方針として(1)新得町の「味」を満喫できる拠点づくり(2)十勝エリアの玄関口としての拠点づくり(3)多様な客層に対応した安全・安心に利用できる拠点づくり-の3項目を挙げている。

 施設では、新得町の食材を生かした比較的早い時間内で提供できる料理やテークアウトメニューを提供する他、新得をはじめ十勝管内の地場産品マーケット、アウトドア用品の販売を計画している。

 また、無料休憩コーナーや子どもが遊べるキッズコーナー、管内の市町村紹介や観光情報、道路・気象情報の発信コーナーの設置も予定。屋外にはオートキャンプ場やイベント、キッチンカーの停車スペースなどを想定した広場の整備を盛り込んでいる。

 道の駅の建物内には一般道側、パーキングエリア(上下線)側のどちらからも出入りできる構造とする。災害発生時などには一時待避場所の他、復旧活動や物資輸送の中継基地としての機能も想定している。

 想定入り込み客数は、繁忙期で月1万3000~1万5000人、閑散期で月7000人、年間で123万人程度を想定。駐車場の台数は小型車、大型車、障害者用を合わせて約230台を見込んでいる。

 概算事業費は現状で約17億円を見込むが、建築資材の高騰など社会情勢によって大きく変わることも考えられるとしている。

 道の駅の整備・運営は、設計から建設、運営業務までを一括して民間業者に委託するDBO方式(公設民営)を中心に検討。道の駅の完成は30年3月末を目標とする。

 町地域戦略室は「町民の意見などを聞き、3月中には基本計画(成案)をまとめたい」としている。(平田幸嗣)

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