新藤丸経営陣に帯柏葉生が提言 「催事残して」「勉強できる場所を」
帯広商工会議所の経営開発委員会(河合敏委員長)は24日、1月末で閉店した百貨店・藤丸の再生に取り組む新経営陣らと、帯広柏葉高校新聞局(村中迪唯=みちただ=局長)のメンバーを招き、新生・藤丸の在り方に関する意見交換会を市内の帯広経済センタービルで開いた。高校生側からは「催しは残して」「勉強するスペースがほしい」などの要望があった。
経営陣と意見交換
現在、藤丸株式会社(帯広市、村松一樹社長)が旧藤丸の土地・建物の権利集約や債権処理に向けて動いており、同時に再生計画も立てている。意見交換会は若者の意見を参考にしてほしいと企画した。同新聞局は昨年12月発行の学校新聞の中で、旧藤丸の閉店を多面的に特集している。
村松社長と同社の米田健史CSO(最高戦略責任者)、新聞局側は村中局長と平山陽香さん、横堀良太さん(いずれも2年生)が参加。委員会からは担当の高橋克弘副会頭や河合委員長ら12人が出席した。
学生側からは「飲み物など片手に、教え合いながら勉強ができるスペースを」「無印良品のような若者が好むテナントが増えると、足が向く」「藤丸に行く目的の一つが催事。新しくなっても残してほしい」「若者は入るだけで壁があった」などの意見が出た。
村松社長は「催事部分の重要性は理解しているが、採算面では厳しいのが現状。経済効率性を成り立たせながらできないか改めて考えたい」、米田CSOは「新藤丸の来店ターゲットを固め、いい形に反映させられるよう頑張りたい」などと話した。(佐藤いづみ)