宇宙の町で「冬の観光」メニュー 大樹でスノーモービル実証試験
【大樹】大樹町はスペースポート(宇宙港)関連施設を活用した、冬場の観光メニューの開発に取り組んでいる。17日には町多目的航空公園の滑走路で、スノーモービルとスノーラフティングを楽しむ実証実験を行った。来シーズンからの商品化を想定、町ふるさと納税の返礼品にも登録する予定だ。
「宇宙の町」ならではの、特別感のある観光コンテンツ作りの一環。町とパートナーシップ協定を結ぶ日本旅行(東京)から町に派遣されている吉田たすくさんが発案した。
観光メニューは、キャリオ技研(名古屋市)のグループ企業でシカ肉加工などを手掛けるジュラテクノロジー(大樹町)と、スペースポート関連会社のスペースコタン(同)が共同運営する。
実証実験にはジュラテクノロジーの従業員などが参加、スペースコタンの小田切義憲社長も駆け付けた。十勝晴れの下、滑走路を覆う雪原でスノーモービルやスノーラフティングを体験、所要時間やスピード感、安全面などを確かめた。
吉田さんは「滑走路という特性を生かした、直線距離が長くフラットなコースが魅力。爽快感があり、幅広い年齢層の方が楽しめる」と強調。「体験後に航空宇宙関連施設の見学や町内の飲食店を訪れるなど、町のにぎわいにも一役買えたら」と話していた。
日本旅行は、宇宙関連のコンテンツを生かした教育旅行商品の開発も進めている。(船水よう子通信員)
宇宙の町で「冬の観光」メニュー 大樹でスノーモービル実証試験